現代の風水学事情を書いてみます。
日本・海外の情報を元にしています。
１９９１（辛未）：Master Larry Sang氏、アメリカ風水研究所設立、現在までに、３０ヵ国以上から受講者が集まる。
１９９４（甲戌）：鮑 黎明氏、華僑の風水学発行、大ベストセラーになる（発売２ヶ月で６万部）。
１９９５（乙亥）：鮑 黎明氏、通信講座・幸運を呼び込む風水学（がくぶん）が開始される。
１９９５（”）：小林 祥晃（現Drコパ）ニューエイジ風水書を発刊、このことが鮑 黎明（著）風水で運を呼び込む大事典で明らかにされる。
１９９５（”）：「陽宅集成・陽宅大全を識る」が鮑黎明氏によって（がくぶん）翻訳・出版される。
１９９７（丁丑）：鮑 黎明氏、「会社の風水学」で、ニューエイジ風水の有害性が明確になる。
１９９８（戊寅）：Master Joseph Yu氏、風水リサーチセンターをカナダ・トロントに設立、現在までに３５ヵ国から、受講者が集まる。
２００２（壬午）：第一回国際風水会議が、ドイツ・ケルンで開催、３７ヵ国から参加者が集まる。
２００３（癸未）：永瀬 久嗣氏、（Master JosephYu氏の教え子）世界最高峰の風水マスター直伝完全開運マニュアルを発刊し、初めて日本語で、玄空（飛星）派風水の解説書が発刊される。
２００５（乙酉）：黒門先生スーパーTVに出演、風水学、奇門遁甲、先天八字（四柱推命）、インド占星術等を実践、中国風水学の一部が公開され、効果が立証される。
２００５（乙酉）：アメリカ風水研究所、日本で初めて講座を開き、Master Larry Sang氏が、来日する。
２００７（丁亥）：真龍氏、玄空大卦派の本を発売。
２００７（”）：Master Raymond Lo氏、日本版ウェブサイトを開設。
２００８(戊子）：真龍氏、三元・三合水法の本を発売。
２００８（”）：Master Raymond Lo氏の著書、完全定本風水大全の日本語版・刊行決定
ニューエイジ風水の有害性について、鮑 黎明氏は次のように説明しています。
「一級建築士兼自称風水研究家のK氏によると、南が大吉方位になると言っているが、この本を読めばそんなことは言えないのが分かります。
この理由は南の丙方位（３３７，５〜３５２，５度）に巡るからだと言いますが、そんな簡単に吉方とは言えないのが、本書を読めば分かります。
K氏の話を鵜呑みにして、９６年に移転、増改築した人で、災難にあった例を筆者は耳にしているので、警鐘を鳴らしておかないといけないと痛感しています。」
（鮑 黎明著「会社の風水学」日刊工業新聞1997、Ｐ８５
私がここで言いたいのは、西洋の地域で風水が広まっていった時期に日本では、「風水」と銘打った「占い本」が発行され、有名人や、便乗して商売をした人々が風水を誤解させてきた時期に当たります。
又、最近の風水ブームも占いブームの一部であるように思います。
多くの人はDrコパさんこと小林祥晃氏と李家幽竹さん、直井由美里さんの本やTV出演がきっかけではないでしょうか？
この二人は置いていない書店がないくらいですが、この二人は、中国からの本場の風水学とは無縁であり、彼らの「風水」と名乗るものに、本場の風水実践法、知識が一切含まれていないのです。