開運印鑑や「印相」というのは中国のものではなく、日本で生まれた迷信です。
そもそも、「印相」の本来の意味は「印鑑ではなく、密教のおける「手の指の組み方」をいい、印鑑の種類や吉凶を「印相」と呼ぶのではありません。
印鑑重視の文化のある日本の迷信の一つであり、信頼できる内容ではありません。
印相論も墓相論とほぼ同種の「高価な物を吉」「安価な物を凶」という特徴を持っています。
象牙の印鑑を大吉とする説が存在するようですが、象牙の印鑑については象牙の業者との関係が見え隠れしています。
つまり、象牙の印鑑を支持する説は象牙を買い占めた業者が儲かるための理論であり、吉凶の判断などにおいても庶民への吉作用ではなく、象牙の業者が儲かるための方法論でしかなく、吉も凶も作用しないのです。
また、水晶の輸入業者側では水晶の印鑑が吉であるとし、これも象牙同様、水晶の業者が儲かるための仕組みであり、影響はありません。
象牙など、損耗による回転の速い材質を使うことにより、より儲けるシステムが出来ています。
印相上の理論といてそこに彫られた字の画数以外には、その字が外郭と接点を持てば、接点一つにつき1画増やしたのと同じだとしています。
この方法を使えば、どのような名前であっても、吉画は無制限に作れます。
荷物の受け取りなどにおいて、私は必ず「サイン」で対応するように心がけています。
現在、印鑑でなければならない物以外は「サイン」を使う癖をつけ、極力印鑑から離れるようにしましょう。
どうしても対応できない場合は別ですが。