まず最初に、「方位」と「方向」を整理します。
方位とは、太極が中心となり、そこから看た、北方、南方となります。
原則的に坐と向が正反対であるように、坐向と一致するケースが多いようです。
つまり、第一の問題は以下の通りです。
1，坐向の分類
2，方位と方向の区別。
その為、方位と向きで作用が違い、作用による影響も当然違います(これは、3番で解説します)
まず、最初に思い出されるのが、財禄という言葉から結びついたと思われる、「鏡」や「掛け軸」の広告です。
これは、はっきり言って、相当無理があります。
何故なら、方位が吉方位であるかどうかこそが、重要な問題であり、そこに何が置かれるかという問題は単なる、商売の手法の問題で、本質として、「効果」を求めて真実を看るように考えれば、残念ながら、解釈として無理があります。
それより、紫白星の配列で危険な配置になった時に、閉鎖時間を長くする、そういう対策の方が自然でしょう。
この世界でよく言われますが、「自然かor不自然か」という設問を考え、やはり、解釈としては、掛け軸や鏡は不自然、というのが妥当な解釈でしょう。
中国風水の中では、当然ながら、作用について言及します。
やはり、2つ設定されているから、当然ながら2種類の作用があると読むのが自然です。
1，門位の作用
まず、1点目ですが、門位は坐山から看た玄関の方位であり、これが、影響を与えるのが、対人関係と第1印象運です。
これが吉方位であれば、吉となり、凶方位であれば、凶となります。
2，門向の作用
他方、門向では、別の意味があります。
門位は、対人関係と第1印象運で、門向は、対外活動に影響を与えます。
これも、吉方位であれば、吉運となります。
以上の項目に、運気という項目はありますが、財運や金運等特定の言葉と言うよりは、人目にどのように映るか、という言ってみれば「印象運」です。
印象運に影響力のない、広告類については、説得力薄弱、と退けることが理論的にも、最終的には知識面での貢献にも当たるのではないでしょうか？
尚、以前、鏡について書きましたが、心理的な殺気が発生しない限り、効力はない、と看るべきでしょう。
最後に、危険な条件が揃う場合には言及して注意しましょう。
それは、危険な配列の紫白星が入り、表玄関などに回坐すること等です。
もう1つは、危険な干支の問題です。
要するに、要約すれば2件の条件があります。
1，危険な干支の判定法で病気やけがの危険がある場合。
2，紫白訣による、危険な星の配列になる場合。
この2件が条件としては挙げられます。
良く、人は、玄関を看板や、第一印象ということがあります。
掃除や整理も勿論必要ではありますが、2つの危険な時期に当たるとき、整理や掃除を増やすなどすればよいでしょう。
人は、最初に連想しやすい、また、イメージしやすいものほど、偽物に出くわす確率が高いと知っておくと良いでしょう。
広告面には特に顕著です。
特に、風水・占術については、偽情報に関する罰則や規則は殆どといっていいほど無いのが実情です。
相当酷くならないと、表面には出て来ませんし、出て来ても、正しい知識で伝えているのか、都合で伝えているのかでは、意味が全く違います。
そうした意味で、連想しやすい、イメージしやすいものが、狙われて、商売になっていき、適当な「理由」が付けられてしまうことも、たびたびあり、注意が必要です。
風水対策上、必要経費は発生しますが、大半は、季節商品(金属製風鈴など)を除けば、あり合わせや、1年間で数千円以下で、安価に抑えることができるものです。
1，広告は要注意、誇大広告以前に不自然なものが多い。
2，方位の作用は、ものによって異なるので、適当な理由が付けられていることが殆ど、方位と方向の解説がない広告は信用しない。
3，風水対策費は確かに生じるが、あり合わせや数千円以下の安価な場合が殆ど、理由も不自然な場合は信用しない。
4，ものによって風水は作用が規定されている事が多く、規定以外の内容に記述がある場合は、要注意。
5，イメージしやすいかどうかより、自然か不自然かで考えるのが無難、場合によっては、本来以上の出費のケースもある。
6，2つの条件に適合すれば、必要経費かどうかは、見破ることができる。